あなたには叶えたい夢や目標がありますか?「いつか〇〇になりたい」「こんなことを実現したい」とワクワクしながら考える時間は楽しいものです。しかし、そんな夢を否定し、やる気を削ぐ存在が身近にいるとしたらどうでしょう?
例えば、あなたが「副業を始めたい」「転職したい」「新しい挑戦をしたい」と思ったとき、夫や同僚から「そんなの無理だよ」「現実を見ろ」と言われた経験はありませんか?最初は気にしなくても、繰り返し否定されるうちに、「やっぱり無理なのかもしれない」と自信を失ってしまうことがあります。
このように、身近な人が「ドリームキラー」となることで、あなたの夢が知らぬ間に潰されてしまうのです。
もしあなたが「ドリームキラー」に悩んでいるなら、正しい対処法を知ることで、夢を守ることができます。本記事では、ドリームキラーの正体を明らかにし、夫・同僚などのタイプ別対処法を詳しく解説します。

ドリームキラーとは?意味と特徴を解説
ドリームキラーとは何か?
「ドリームキラー」とは、英語の「Dream」と「Killer」を合わせた言葉。そのまま訳すと「夢を殺す人」「夢殺人者」という意味で、夢や目標を持つ人を否定し、その実現を妨げる存在のことを指します。
また、ドリームキラーには2種類のタイプが存在します。
無意識的ドリームキラー(善意のドリームキラー)
あなた自身の生活や将来を本当に心配していて、多くの場合本人は「現実的なアドバイス」をしているつもりなのです。
無意識的ドリームキラーに悪意はなく、自分の価値観や常識と異なる思考や意見を見聞きした時に強い反発心を持ってしまうのです。そして、自分の発言が相手のためになると本心から思い、完全なる善意で価値観を押し付けてしまうのです。
また、チャレンジを止めようとしてくる事も心理的には善意での行動です。
チャレンジというのは、これまでとは違う場所や、したことのないことをすること。つまり安全な場所や立ち位置から一時的に離れていくことです。安心できる場所があるのに、なんでわざわざ!という気持ちであなたのチャレンジを阻害してしまうのです。
意識的ドリームキラー(悪意のドリームキラー)
善意で心配してくる無意識的ドリームキラーとは逆で意識的ドリームキラーには「悪意」があります。
心配ではなく、「嫉妬や妬み」や「焦り」からあなたの夢を邪魔してくるのです。
自分ではできないことをしようとしている、自分よりも良い場所へ邁進しようとしている、そんなのはずるいから相手の足を引っ張る。それが意識的ドリームキラーです。
なぜドリームキラーは生まれるのか?
では、なぜドリームキラーは夢を否定するのでしょうか?理由は大きく分けて3つあります。
① 本人が「過去に夢を諦めた経験」がある
多くのドリームキラーは、自分自身が過去に夢を諦めた経験を持っています。例えば、昔は「作家になりたい」と思っていたが、周囲の反対にあって断念した。そうした人は、「夢は叶わないもの」という価値観を持ってしまい、それを他人にも押し付けるのです。
② 単純に「心配」している
ドリームキラーの中には、あなたのことを本気で心配している人もいます。例えば、夫が「会社を辞めたい」と言ったとき、妻が「やめたほうがいいよ」と言うのは、生活の安定を守りたいからです。しかし、この「心配」が過剰になると、相手の挑戦を阻害する原因になってしまいます。
③ 自分と違う価値観を受け入れられない
人は、自分の価値観と異なるものを目の前にすると、不安を感じることがあります。例えば、「安定した会社で働くのが正しい」と思っている人にとって、起業を考えている同僚の話は理解しがたいものです。その結果、「やめておけ」と否定的な態度を取ってしまうのです。
ドリームキラーの特徴と事例
具体的に、ドリームキラーにはどのようなタイプがあるのでしょうか?
タイプ1:「現実主義者タイプ」
- 「そんなの成功するわけがないよ」と現実を強調する
- データや統計を持ち出して夢を否定する
- 過去の失敗例を話してくる
例:
「独立してフリーランスになりたい」と話したとき、同僚が「フリーランスなんて不安定だから絶対やめたほうがいいよ。知り合いもみんな失敗してるし」と言ってくる。
タイプ2:「嫉妬タイプ」
- 「なんでそんなことするの?」と否定的な態度を取る
- 夢を持っていること自体を馬鹿にする
- 自分にはできないから、他人の成功を妨げたい
例:
「趣味のブログを副業にしたい」と話したとき、同僚が「そんなの成功するのは一部の人だけ。無駄なことに時間を使わないほうがいい」と言う。
タイプ3:「保守的な家族タイプ」
- 「家族のことを考えて」と夢を諦めさせようとする
- 生活の安定を理由に変化を否定する
- 「昔からそうだから」と新しい挑戦を止める
例:
「転職してもっと自分に合った仕事をしたい」と話したとき、夫が「そんなのリスクが大きすぎるよ。今のままでいいじゃん」と言ってくる。
ドリームキラーを見極める方法
ドリームキラーは、必ずしも「悪意」を持っているわけではありません。しかし、あなたの夢を邪魔する存在になっていることは確かです。
大切なのは、相手の意見をそのまま受け入れるのではなく、冷静に判断することです。
次の章では、夫や同僚など、ドリームキラーのタイプ別に心理と影響を詳しく解説します。
ドリームキラーのタイプ別に見る心理と影響
夫(または妻)がドリームキラーになる理由と影響
なぜ夫(妻)は夢を否定するのか?
パートナーがドリームキラーになってしまうのには、いくつかの心理的な理由があります。
- 「家族の安定を第一に考えている」
夫(妻)が夢を否定する最大の理由は、生活の安定を守りたいからです。
例えば、あなたが「独立したい」「転職したい」と言ったとき、パートナーが「やめたほうがいい」と言うのは、収入が不安定になることを恐れているからです。 - 「過去の経験から無理だと決めつけている」
もし、夫や妻が過去に挑戦して失敗した経験があると、あなたの夢も同じように失敗すると考えてしまうことがあります。
「自分も昔、やろうとしたけど無理だったから、あなたもやめておいたほうがいい」という心理です。 - 「自分が取り残されることへの不安」
パートナーが新しいことに挑戦すると、自分が置いていかれるのではないかと不安になることがあります。
例えば、あなたが成長し続けることで、「自分より成功してしまうのでは?」と感じ、無意識に足を引っ張ろうとすることがあります。
夫婦関係を壊さずにドリームキラーを乗り越える方法
- 夢を話すときは「具体的な計画」を示す(「何をどうするのか?」を明確に)
- パートナーの不安を理解し、丁寧に説明する
- 最初は小さく始めることで、相手を安心させる
同僚がドリームキラーになる理由と影響
なぜ同僚は夢を否定するのか?
- 「嫉妬」からくる否定
職場の同僚がドリームキラーになることが多い理由のひとつに、「嫉妬」があります。例えば、あなたが「副業を始めたい」「起業を考えている」と話したとき、同僚が「そんなの無理に決まってる」と否定的な意見を言ってくることがあります。
これは、自分にはできないことをあなたがやろうとしていることに対する嫉妬が原因です。 - 「現状維持バイアス」
人間には、「今の状態を変えたくない」という心理(現状維持バイアス)があります。そのため、「会社を辞めたい」と言ったとき、同僚が「ここで我慢するのが一番いいよ」と言うのは、自分自身が環境を変えることに抵抗があるからです。
職場でのドリームキラーに負けない方法
- 職場では夢を語る相手を選ぶ(信頼できる人だけに話す)
- 周囲の意見に流されず、自分の意志を持つ
- 成功している人とつながることでモチベーションを維持する
友人や家族がドリームキラーになる理由と影響
友人や親も、時にはドリームキラーになることがあります。
- 親がドリームキラーになる理由
- 「安定した仕事が一番」と考えている
- 過去の価値観を押し付けている
- 失敗を恐れて、子どもを守ろうとしている
- 友人がドリームキラーになる理由
- 自分が挑戦しないことを正当化したい
- 変化する友人を受け入れられない
身近なドリームキラーを乗り越える方法
- 「こういう考えの人もいる」と割り切る
- 本当に応援してくれる人と付き合う
- 夢を諦めるかどうかを決めるのは「自分」だと意識する
【関連記事】ドリームキラーになる親の心理と対処法とは?
ドリームキラーは自分自身の場合も?!
自分が自分に対してドリームキラーになってしまっていることもあります。
「不安」や「ネガティブ思考」にとらわれ、自分自身にストッパーをかけてしまうような場面です。
- よく考えたら今じゃないかも
- 勢いだけで進めようとしているのでないか。
- 後悔してしまうかもしれない
など、結局何か言い訳を「探して」、挑戦することを諦めてしまうのです。実は一番攻略しづらいタイプですね。
ドリームキラーへの効果的な対処法
ドリームキラーに遭遇すると、夢を諦めたくなる気持ちになってしまいます。しかし、彼らの言葉をそのまま受け入れる必要はありません。
ここでは、ドリームキラーに対してどのように対応すればよいか、具体的な対処法を紹介します。
夫(または妻)がドリームキラーの場合の対策
反対を和らげる具体的な方法
- 夢を話すときは「具体的な計画」を示す
自分の夢や目標を明確にし、具体的な計画を立て、「何をどうするのか?」を明確に説明する - パートナーの不安を理解し、丁寧に説明する
「いきなり仕事を辞めるわけじゃないよ。副業を続けて、軌道に乗ってから考えるよ」 - 小さく始めて、成功体験を見せる
例えば、「副業で3万円稼げたよ!」と実績を見せると、夫も応援しやすくなる
夫に理解してもらえた事例
事例:副業を始めた妻の対応
- 妻「副業を始めたいんだけど…」
- 夫「そんなの失敗するよ。時間の無駄じゃない?」
- 妻は、いきなり大きな夢を語るのではなく、「まずは月1万円を目指す」と現実的な目標を設定
- 経済的リスクがないことを伝えることで、夫の反対が和らいだ
同僚がドリームキラーの場合の対策
同僚のドリームキラー発言を受け流す方法
- 職場では「夢を語る相手」を選ぶ
否定的な人には話さず、応援してくれる人を探す - 周囲の意見に流されず、自分の意志を持つ
「否定的な意見=正しい」と思わず、冷静に判断する - 成功している人とつながる
例えば、副業で成功している人の話を聞くと、モチベーションが上がる
職場でドリームキラーに負けなかった事例
事例:転職を考える社員のケース
- Aさん「転職を考えているんだけど…」
- 同僚B「そんなの無理だよ。どこに行っても同じだよ」
- Aさんは「〇〇の分野に進みたいから、具体的にスキルを積んでいる」と冷静に説明
- 論理的に話すことで、同僚の反対を受け流すことに成功
自分が誰かのドリームキラーにならないために
自分がされて嫌なドリームキラー。誰かにとってのドリームキラーにはなりたくないですよね。そのためには、考え方に気をつける必要があります。
- 相手の話を「否定」ではなく「質問」で受け止める
- 自分の経験だけで判断しない
- 応援するスタンスを持つ
例えば、子どもが「将来、ゲームクリエイターになりたい!」など夢を語ったときには、「そんなの難しいよ」と頭ごなしに否定するのではなく、「いいね!どういうゲームを作りたいの?」と、夢について具体的に聞いていく姿勢をとりましょう。質問を繰り返すうちに問題点があれば発覚しますし、逆に難しくない夢であるというのがわかるかもしれません。
まとめ:ドリームキラーに負けずに、あなたの夢を叶えよう
ドリームキラーの存在は、避けられないものです。
しかし、あなたの人生を決めるのは、ドリームキラーではなく「あなた自身」です。
✔ 夫や同僚が否定してきても、「自分はどうしたいのか?」を考える
✔ ドリームキラーの言葉を受け流し、応援してくれる人と付き合う
✔ 夢を諦めず、小さな行動を積み重ねる
あなたの夢は、あなたが行動し続ける限り、必ず実現できます。